単純な生活

映画・音楽・読書について、だらだらと書いている

2020-01-01から1年間の記事一覧

気がつけば、ぼんやりしている…

▶“気がつけば本を読んでいる”と言うのが、私のブログのタイトルだが、さいきんは、“気がつけばぼんやりしている”ことが多い。 ブログのタイトルを変えないとだめかな? 10年間飼っていたウサギが亡くなる前、よく虚空の一点を見つめてぼんやりしていたのを思…

新橋喜代三は、たしかに美人

▶今日も山中貞雄の映画を観る。 まともに現存する作品が3本しかないというのは何とも寂しい。 そのうちの1本、『丹下左膳余話 百万両の壺』。 丹下左膳餘話 百萬両の壺 [DVD] 発売日: 2011/02/14 メディア: DVD おなじみ丹下左膳、と言っても今ではまった…

「人情紙風船」を観る。いやあ、凄いなこれは。

▶相変わらず、夜の眠りが浅い。 今朝も、明け方4時頃に起きてしまう。 しかたないので、例によって古臭い映画を観る。 山中貞雄監督の遺作『人情紙風船』。 人情紙風船 [DVD] 発売日: 2011/02/14 メディア: DVD 小学生の頃、NHKかなんかで観た記憶が薄っす…

やれやれ。老人になると言うのも楽ではないな。

▶夜、うまく寝つくことができず、深夜3時頃に目覚めてしまう。 しばらく寝返りをうっていたのだが、眠れそうにもないので起きることにした。 若い頃、老人たちが「朝早く目が覚めてしまう」と言うのを聞いても、早起きできてラッキーじゃんとしか思ってなか…

わたしは下品だけど、わたしの音楽は美しい

▶あるミュージシャンが、自分にとって政治的に嫌な発言とか、あるいは差別的発言をしたときに、「こんな人だったなんて、がっかり!」と、そのミュージシャンの楽曲をiPodから消去したり、あるいはCDを廃棄したりするというのは、けっきょく、その人にとって…

心に届く現代詩集 とっておきの5冊

詩集を読んでる人など、ほとんどいない。 なにしろ詩集の初版は、だいたい300~500部前後なのである。 300部って。 卒業文集かよ。 なので、ここで紹介する5冊も手に入るかどうかわからない。 古本屋にもめったに置いてない。 図書館にすら入ってない場合が…

“密” を感じつつオーティス・レディング

▶出勤のときの電車が若干混んでいた。 「混んでいた」と言っても、長いシートに3人座ってるくらいの混みようなのだが、それでも先週よりは “密” を感じる。 電車の中で、“密” を感じつつ、オーティス・レディングの『Pain in My Heart』を聴く。 ペイン・イ…

短編小説パラダイス #25 / 大泉黒石の『弥次郎兵衛と喜多八』

タイトル : 弥次郎兵衛と喜多八 著者 : 大泉黒石 収録短篇集 : 『黄(ウォン)夫人の手 / 黒石怪奇物語集』 出版社 : 河出書房新社 / 文庫 黄(ウォン)夫人の手 ---黒石怪奇物語集 (河出文庫) 作者:大泉 黒石 発売日: 2013/07/05 メディア: 文庫 大泉黒石…

ヘミングウェイの『殺し屋』を読み、キム・リッチーの新作に癒される

▶ヘミングウェイの『殺し屋』を読む。 ヘミングウェイ短篇集 (ちくま文庫) 作者:ヘミングウェイ 発売日: 2010/03/12 メディア: 文庫 最初に読んだのは、中学のときで、江戸川乱歩編の『世界短編傑作集』に収録されていた。 世界推理短編傑作集3【新版】 (創…

変態ちっくな傑作、草野唯雄の『甦った脳髄』を読む

▶草野唯雄(ソウノ・タダオ 1915 – 2008)の『甦った脳髄』を読む。 甦った脳髄 (角川文庫 (5642)) 作者:草野 唯雄 メディア: 文庫 1976年の作品。 よくもまあ、こんな凄い話しを思いついたものだと感心するような傑作である。 ストーリーの核になる部分は、…

ジョイスが「完璧」と称賛したのも当然と思える傑作と下ネタ連発映画

▶ヘミングウェイの『清潔で明るい場所』を読む。 ヘミングウェイ短篇集 (ちくま文庫) 作者:ヘミングウェイ 発売日: 2010/03/12 メディア: 文庫 深夜、閉店まぎわのカフェ。 主な登場人物はわずか3人。 ブランデーを飲みながら、なかなか帰らない常連の老人。…

短編小説パラダイス #24 / レオ・ペルッツの『月は笑う』

タイトル : 月は笑う 著者 : レオ・ペルッツ 収録短編集 : 『アンチクリストの誕生』 訳者 : 垂野創一郎 出版社 : 筑摩書房 / 文庫 アンチクリストの誕生 (ちくま文庫) 作者:ペルッツ,レオ 発売日: 2017/10/06 メディア: 文庫 レオ・ペルッツは、1882年…

ヘミングウェイの『北ミシガンで』を読む

▶ヘミングウェイの『北ミシガンで』を読む。 われらの時代・男だけの世界: ヘミングウェイ全短編 (新潮文庫) 作者:アーネスト ヘミングウェイ 発売日: 1995/10/01 メディア: 文庫 清楚の女性が武骨な男に恋心を抱き、ある夜散歩に誘われ、初体験をする。 そ…

芥川龍之介の『おしの』 / 神父の踏んだ地雷

▶芥川龍之介の『おしの』を読む。 芥川龍之介全集〈5〉 (ちくま文庫) 作者:芥川 龍之介 発売日: 1987/02/01 メディア: 文庫 いわゆる「切支丹もの」の1編。 有名な作品ではない。 芥川の切支丹ものだと、『奉教人の死』や『きりしとほろ上人伝』などが有名…

“怪奇小説”の名に恥じない怖さの短編

▶小川洋子の『匂いの収集』を読む。 平成怪奇小説傑作集2 (創元推理文庫) 発売日: 2019/09/28 メディア: 文庫 好アンソロジー『平成怪奇小説傑作集2』の冒頭に収録されている。 この著者の長編は、『猫を抱いて象と泳ぐ』(傑作!)や『ミーナの行進』など…

ヘミングウェイのキャンプ小説

▶ヘミングウェイの『二つの心臓の大きな川』を読む。 われらの時代・男だけの世界: ヘミングウェイ全短編 (新潮文庫) 作者:アーネスト ヘミングウェイ 発売日: 1995/10/01 メディア: 文庫 ヘミングウェイの第1短編集『われらの時代』の最後に置かれている作…

『未知との遭遇』とセンス・オブ・ワンダー

▶久しぶりにスピルバーグ監督の『未知との遭遇』を観る。 未知との遭遇 40周年アニバーサリー・エディション 4K ULTRA HD ブルーレイセット [4K ULTRA HD + Blu-ray] 出版社/メーカー: ソニー・ピクチャーズエンタテインメント 発売日: 2017/10/18 メディア:…

久しぶりにブログを書いてみる

▶約半年ぶりにブログを書いてみようと思って、PCの前に座ったのだが、これと言って書くことがない(笑)。 ▶今日は、仕事始め。年末年始の休みが8日もあったので、体が仕事についていけない。一日中ぼんやりしていた。 ▶先日読んだ本。 特別料理 (ハヤカ…