出勤電車のなかで、Jeff Buckley の『You and I』を聴く。
冒頭の「Just Like a Woman」(もちろんディランの名曲のカヴァー)が素晴らしい。
『バクダッド・カフェ』という映画で有名になった「Calling You」も歌っている。こちらも素晴らしい。
★★★
『埴原一亟古本小説集』(山本善行・編 / 夏葉社)を読み終わる。
埴原一亟(ハニハラ・イチジョウ)、1907年生まれ。
1979年に亡くなるまで、誰に頼まれたでもない小説をぽつぽつと書き続ける。
芥川賞に3度ノミネートされるも何れも落選。
いまや忘れられた小説家である。
しかし良き編者を得て、ここにぷかりと1冊、文学史の水底から浮かび上がってきた。まずはそれを喜びたい(またすぐに沈んでいくとは思うが)。
「ある引揚者の生活」「塵埃」「十二階」「翌檜(あすなろ)」「生活の出発」「琵琶のころ」「かまりきの歌」の7編を収録。
いずれも私小説風だが、まったく私小説と言うわけではない。かなり創作の分部が入ってる感じだ。
どれも人生の日常を静かに語った作品ばかり。
心に染みてくる。
なんだか、渋くて美味しいお茶を飲んだような読後感。
★★★
Ketil Bjornstad & Svante Henryson の『Night Song』を聴く。
- アーティスト: Ketil Bjornstad & Henryson
- 出版社/メーカー: Ecm Records
- 発売日: 2011/03/29
- メディア: CD
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ピアノとチェロ。
シューベルトの音楽に魅了されたピアニストのKetil Bjornstad が、チェロの Henryson と組んで作り上げた傑作。
サティっぽくもある。
アルバムのタイトル通り夜に聴くべき音楽。
ECMは、ときおりとんでもない傑作をさらっと世に出すよなあ。
★★★
明日と明後日はお休み。
たまっている本を読みたいのだが…。
おそらく、ぼんやりしているうちに、気が付けば1日が終わっているような予感。