▶出勤のときの電車が若干混んでいた。
「混んでいた」と言っても、長いシートに3人座ってるくらいの混みようなのだが、それでも先週よりは “密” を感じる。
電車の中で、“密” を感じつつ、オーティス・レディングの『Pain in My Heart』を聴く。
デビュー盤。
オーティスは22歳。天才かよ(天才なんだけどね)。
「Stand By Me」は、ベン・E・キングより、このアルバムのオーティス版のほうが好きだな。
かれが、4年後に亡くなることを知っているので、どうしても、そのことを考えながら聴いてしまう…。
ノリノリで聴いていたら、ひと駅乗り過ごしてしまう。
▶小川一水の『天冥の標 VI 宿怨 Part2』を読み終わる。
ついに《救世群》が太陽系世界に宣戦布告だ。
ストーリーの裏には、ノルルスカインとオムニフロラの眩暈がするほど長い闘いがあり、そちらも気になる。
攻殻化したイサリが、なんか切ない。
(読んでない人には、なにを言ってるがさっぱりだろうなぁ…)
わくわくしながら次巻へ手を伸ばす。
▶今日読んだ短編は、フローベールの『聖ジュリアン伝』。
この最晩年の短編集の収録作品のなかでは、「素朴なひと」がいちばん有名だろうけど、「聖ジュリアン伝」も読みごたえがある。
中世の聖人ジュリアンに想を得て書かれた歴史ものの傑作。
無駄のない文章というのは、読んでいて気持ち良い。