単純な生活

映画・音楽・読書について、だらだらと書いている

真実と嘘(大げさ)

 

▶約3カ月ぶりのブログ更新である(本当)。

日々の生活に追われて(嘘、たいして追われてない。基本的に暇だ)、なかなか更新できないでいる。

できれば毎日更新したいと思っているのだが(嘘、ブログのことなど忘れているときの方が多い。って言うか、3カ月忘れてたし)、気ばかり焦って実行が伴わない(嘘、ぜんぜん焦っちゃいない)。

「継続は力なり」と言う言葉は正論だと思うが(嘘、そんな言葉ちっとも信じちゃいない。そもそも何かを継続したことがないので、それが力になるのかどうか知らない)、歳を重ねるとすべてが億劫でね(これは本当)。

 

 

▶気が付けば新年であるよ。

コロナ感染者はいつの間にか1日に1000人を軽く超えるようになっているし、まあ、あまり良い年明けではないな。

 

いつものように、陳健一レシピのピリ辛雑煮を、餅をのどに詰まらせないように注意しつつ食べる。

餅好きなので、例年4個くらい食べてしまうのだが、今年は3個でお腹いっぱいになってしまった…。

こういうところに、何気に老いを感じる今日この頃。

死期も近いな(笑)。

 

 

勝新太郎田村高廣主演の『兵隊やくざ』を観る。

 

兵隊やくざ [DVD]

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  • 発売日: 2012/07/20
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ちいさい頃観て、面白かった記憶があるのだが、いま観るとそうでもないなぁ。

けしてつまらないわけではないのだが、なんかアッサリしてる、と感じるのは、ハリウッド型のド派手なアクション映画に慣れ過ぎたせいか。

 

ちいさい頃というのは、小学校4年生くらいである。

旅役者をしていた父親と、正月に観た記憶がある。

女郎屋での変態プレイのシーンなど、どういう心持で観たのか、いまとなってはまったく記憶にない。

 

父親は、太平洋戦争以前はかなりの堅物で、将来は銀行員を目指して猛勉強に励んでいたらしい。

ところが兵隊にとられ、最終的には日本がボロ負けしたミッドウェー海戦で、撃沈された空母に乗りこむことになる(艦名は忘れた)。

気が付いたら海を漂っていたらしい(どうやって空母から海に投げ出されたのか、まったく記憶がないと言ってた)。

味方の艦に救助されるまで何時間が海に浮かんでいたらしいが、その間の記憶もあまりないらしい。

 

終戦を岡山でむかえ、その後腸チフスで死にかけて、生き返ったときには「人が変わっていた」(祖母の言葉)。

銀行員への道をすっぱり捨て去り、旅役者の一座に加わって、死ぬまで気ままに暮らした。

 

戦争時代の経験を口にしたことはほとんどない。

父が、このふざけた映画をどういう気持ちで観たのかはよくわからないが、観終わったあとに少し不機嫌になったのを覚えている。

「くだらん映画だ」と言うのが唯一の感想だった(笑いながら言ったのだが)。

 

 

▶「戦争を経験した者がゼロになったときが、マジでやばい」と言ったのは、田中角栄だったか。

マジでやばい時代が、すぐそこまで来ている。

なんて、ガラにもなく真面目なことを考えてしまう年明け。

う~ん、やはり死期が近いのか(笑)。