▶3時半に目が覚めてしまう。
寝たのが0時なので3時間くらいしか眠れてない。
まいったな。
目が覚めてるわけではなく、眠いのだが、眠れない。
不眠症というわけではない。
眠るためのエネルギーがない感じ。
しかたなくDVDで映画を観る。
29歳の若さでこの世を去ったフランスの天才監督ジャン・ヴィゴの「アタラント号」。
“しかたなく”観るような映画ではないですね(笑)。
公開は、1934年。
モノクロ。
主人公はパリとル・アーヴルを結び、セーヌ川を往き来するはしけ船の船長。
と言っても船員は変人のジュール爺さんと見習の小僧だけ。
美しい妻と結婚した彼は、船上で新婚生活をはじめるのだが、船の上での退屈な日常に飽きた妻は、ある日、パリに着いたとたんに失踪してしまう…。
あらすじを語ると、面白くもないメロドラマなんだけど、うーん、どう言えば良いんだろう…。
すべてのカットが素晴らしい。
眼福、眼の保養という、月並みなジジイ語しか思いつかないが…。
映画というのは、まずもって映像なんだと言うことを、あらためて思う。
それにしても、ジュール爺さん、変人すぎる(笑)。
▶寝ぼけ眼で出勤。
電車の中で、Ben Watt の「North Marine Drive」を聴く。
昨日につづいて、コレもやばいやつ。
でも、ジジイは泣かないもんね。
▶Twitterとかでの政治的やりとりを覗き見していると、どうやら世界は賢い人とバカとの闘いになっているようだ。
賢い人たちが、バカを改心させようと必死で頑張るのだが、バカはけっきょくバカなので、主張を変えようとはせず、その結果、賢い人たちは底無しの徒労感に包まれていく…。
で、そういう疲れ果てた賢い人たちを見て、バカたちは「勝ったぜ」と思う。
なんか、そんな感じ。
▶ある女性国会議員が、ある都市の知事に「コロナ感染の増加は昨日今日始まったわけではない。なぜもっと早く手がうてなかったのか」みたいな発言をした。
その発言にたいして、件の知事が「昨日と今日で感染が急激に増えたのだ。人を非難する時は、ちゃんとデータを見てからにしてもらいたい!」と言った。
知事を支持する人たち(と言うか、その女性国会議員を嫌う人たち)も、その発言をとりあげ、「データも読めないのかよ」と非難する。
なんでしょう、これ。
「昨日今日」という日本語の慣用句が、もはや通じなくなっていると言うことなんだろうか?
薄っすらと、恐怖すら覚えるのだが。