▶いつもより早く、4時過ぎに起きる。
熱いルイボスティーを飲みながら、The Beatles の「Revolver」を聴く。
ビートルズのアルバムのなかでいちばん好き。
有名な『Sgt. Pepper's~』は、いささか経年劣化しているように感じるが、この『Revolber』はいまだに新しい。
良い気分で仕事へ。
嫌な気分で仕事を終える。
良い気分で仕事へ行けただけ、今日は良しとするか。
▶帰宅。
身体がだるく、なにもやる気が起きない。
やる気が起きても、まあ、とりたててやることはないのだが。
なので寝ることにして、妻が心配するほど爆睡。
▶起きて夕食。
今日は食べて寝てるだけだな。
“仕事”は、生きてる時間にカウントしないのだ、わたしは。
▶食後、Netflixオリジナル映画の「ザ・ホワイトタイガー」を観る。
インドの成り上がり出世映画。
ひとりの青年が最底辺の暮らしから徐々に成り上がっていく過程を描く。
前半は、このまま成り上がってスカッと終わるのかなと思って観ていると、後半はなしがねじれてきて、インドのどーしようもない現実が主人公をどんどん追い詰め、黒くて暗い方向へ。
うーん、ぜんぜんスカッとしないぞ…。
けしてつまらないわけではないし、インド映画のなかでは街の風景がわりとまともに(つまり汚いものは汚く)描かれていて好感がもてるのだが、うーん、何かが違うって感じ。
▶競馬系のツィッターをフォローしてると、たまにFXで人生がガタガタになってる人のツイートが流れてくる。
たいていは多重債務者で、闇金にも手を出して、にっちもさっちもいかなくなってる人が多い。
にもかかわらず、そのガタガタになっている人生を、FXで何とかしようとしている。
「ほんとうにこれが最後の勝負!」とか「これで負けたら、俺の人生終わり!」とか「すでに遺書は書いた」とか、悲痛な言葉が並ぶ。
それに対して、同じく人生ひどいことになってるFX仲間から、励ましの言葉が飛ぶのである。
「まだ諦めるな!」とか「チャンスはこれからだ!」とか「一緒に頑張りましょう!」とか…。
こういうのを見ると、わたしのやっている競馬などは、きわめて真っ当なギャンブルだなあと思う。
FX投資のハイリスク・ハイリターンと比べると、競馬はローリスク・ローリターンだなと思う。
馬券には、大きく分けてふたつの買い方がある。
本命(配当が低い)馬券に大金をかける、あるいは、穴(配当が高い)馬券に小金をかけるか、このふたつ。
この道以外に競馬で儲けられる道はないのだ(異論は認めない)。
まあ、多くのひとは、このふたつの間をうろちょろしているわけだけど。
やばいのは穴馬券に大金を放り込む人で、こういう人はたいていつぶれる。
FXをやってる人は、なぜかこの「穴馬券に大金を放り込む人」が多い気がする。
常に一発逆転を狙ってる感じ。
そんなにうまく行くわけないやんか。
放り込む金額も競馬に比べると桁が違う。
1日競馬をやって、「10万負けた」と言ったらあきらかに“負けすぎ”なんだけど、FXではたいしたことではないらしい。
10万くらいは、すぐに取り返せる世界らしいのだ(じっさいは取り返せてないのだが)。
あと、競馬には「馬券は負けたけど、良いレース見せてもらったなあ…」ってことが何回もあるけど、人間の金銭欲を煮しめただけのFXには、それはないんだろうな。
負けは、ただの負け。
感動もくそもない。
FXをやって負けてる人が、なぜか皆疲弊してる感じがするのは、こういうところに原因があるのかも。
欲望は、ひとを疲れさせる。