▶『ファヒム パリが見た奇跡』を観る。
2019年制作のフランス映画。
ファヒムとは、主人公の少年の名前。
バングラデシュ政府の迫害をおそれて、母親と兄弟姉妹を残したまま、父親とともにフランスに逃げて来た。
父親の計画では、フランスで落ち着いたら、バングラデシュから家族を呼び寄せる予定だったが、これがなかなか思うようにはいかない。
フランス語がまったくできない父親は、うまく仕事を探すこともできない。
時間だけが無情に過ぎていく。
ホームレスのように路上で寝ているところを政府機関に保護され、ベッドと食事のある難民施設に入ることになる。
ここで、難民申請を出して、それが通れば滞在許可がおりるわけだが、申請が通らなければ、父親は本国に強制送還、ファヒムはフランスの施設でひとり暮らすことになるのだ。
ファヒムは、施設から学校に通いはじめ、すばらしいはやさでフランス語を習得していく。
元々チェスが強かったかれは、ちいさなチェス教室にも通うようになり、そこでチェスのコーチであるシルヴァン(ジェラール・ドパルデュー)と出会う。
そして、奇跡が起きるのだ。
かんたんに言うと、「芸は身を助く」ってやつだね。
勝ちにこだわるファヒムに、コーチのシルヴァンが言う言葉…
「勝ちにこだわるな。最悪なのは負けることだ」
競馬好きのわたしの胸にグサッと刺さったわ~。
最後がハッピーエンドだということは、タイトルから容易に想像がつくので、バッドエンドが苦手なわたしも安心して観ていられた。
ファヒムと仲良くなるチェス教室の女の子が可愛い(メガネ萌え)。
そして、フランス人が大好きなジェラール・ドパルデュー。
J・P・ベルモンドといい、ドパルデューといい、フランス人はこういう鼻の男性が好みなのか?
「フランスは人権の国なのか、それとも人権宣言をしただけの国なのか?」という厳しい言葉が出てくるが、入管で死人が出ている日本の現状からみると天国のようにも思える。
まっ、ほんとうにひどい部分は描いていないのかも知れないが…。
▶ The Beatles の『Abbey Road』(1969)を聴く。
久しぶりに聴いた。
わたしは、ファンとしてはジョン派だけど、音楽的天才性なら断然ポールのほうだと思う。
世が世なら、モーツァルトやベートヴェンと並ぶほどの大作曲家になっていたはずである。
▶ 日曜日の夜の癒しは、このYouTube番組。
日々のルーティン(起きる→たばこ&コーヒー→出勤→自販機で麦茶→昼食→帰宅→皿洗い→夕食→寝る、そしてたまに競馬で勝ったり負けたり)を繰り返してるだけの動画だけど、そこはかとなく哀愁が漂っていて好きだ。
何気に、このひと競馬がうまいと思うなぁ。