単純な生活

映画・音楽・読書について、だらだらと書いている

『生きていた男』を観る。そして、15個もの★。

 

▶『生きていた男』を観る。

1958年制作のイギリス映画。

 

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  • リチャード・トッド
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逢坂剛×川本三郎著『さらば愛しきサスペンス映画』の冒頭で、ラストの大ドンデン返しが凄い!と、ふたりが興奮気味にほめちぎっていた作品。

さいきんTSUTAYAの「発掘良品」に入ったので、観てみた。

 

ダイヤモンドで財を成した父親が自殺、兄は自動車事故で死亡、ひとり残された令嬢キム(アン・バクスター)は、疲れた心身を癒すためにスペインの別荘でひとり暮らしている。

そこへ、兄と名乗る謎の男(リチャード・トッド)が現れる。

兄とはまったく別人であるにもかかわらず、男は、別荘にあがりこみキムの兄として振る舞い始める。

恐怖を感じたキムは、警察に訴えるが、パスポートなど男の持っている書類は完璧に兄のもので、警察は逆にキムの精神状態に疑いを持つようになる。

男は、死んだはずの兄と同じようにピアノを弾き、兄と同じように車を走らせ、兄と同じようにキムの好きなカクテルを作ってみせ、キムとの思い出を語るのである。

ついには、兄を良く知る叔父までもが、「生きていたのか!」と男を抱きしめる…。

男は、ほんとうにキムの兄なのかも知れない。

そして、男の言う通りキムは少し精神的に病んでいるのかも知れない…。

 

ニューロティック(神経症的)サスペンスの隠れた傑作と言われるだけあって、観ている者のこころをじわじわとしめつけてくる。

ドンデン返しが凄いということなので、どんな風にだましてくるのか、ああなのか、こうなのか、といろいろ想像しながら観たのだが、想像の上を超えてきたな。

まだ観てない人にオチを言いたくてウズウズする“笑”。

 

 

 

▶ちなみに、わたしがこれまで観た映画のなかで、最後のドンデン返しで「おおっ!」となった映画ベスト3は、次の3本(順不同)。

ラストをひとに喋ったらいけない系。

 

1. 『スティング』(1973)

 

ジョージ・ロイ・ヒル監督の傑作。

一流の詐欺師たちがギャングのボスをだますために大芝居をうつ。

公開当時に劇場で観たが、ラストのドンデン返しに劇場がどよめいたのを覚えている。

どよめいたあとに拍手が起きた。

 

 

2. 『猿の惑星』(1968)

 

中学の頃、テレビの洋画劇場で初めて観て、ラストシーンで思わず「ええっー!」と叫んだ。

翌日の教室は、この映画の話でもちきりだったな。

 

 

3. 『オーソン・ウェルズのフェイク』(1973)

 

天才的な贋作者を追ったドキュメンタリー。

オーソン・ウェルズの自虐的なモノローグ(ぼやき)が全編を覆う。

ラストは、ドンデン返しと言うよりも、オーソン・ウェルズにまんまといっぱい食わされた感が強い。

最初に観たときは、「くそっ」ってなった。

 

 

 

▶ある記事に、ひとりのひとから15個もの星がついていて、何事かと少しびっくりして、そのひとのブログを覗きにいった。

なんて言うか、ブログでアクセス数を増やすためのノウハウとかを書いているブログで(それだけではないが)、まず「読者数を増やすためには誰かの読者になるべし」と書いてある。

そうすれば、相手も読者になってくれると。

なるほど。

で、そのときに相手の記事に星をつけるのだが、印象に残るようになるべくたくさんつけろと書いてある。

星をおどろくほど多くつければ、そのひとが何事かと思って見に来てくれると。

なるほど、なるほど。

たしかに、わたしは、何事かと思って相手のブログを見に行った。

むむむ。

すっかり相手の術中ではないか…。

しかし、わたしの記事を面白いと思って星を15個もつけたわけではないんだねぇ。

まあ、そうじゃないかとは思いましたけどね。

それ以後、そのひとから星はつかない…。

なんか、もやもやするなあ…。

 

 

 

▶腰痛が、ちっとも良くならない。

日記を見返すと、去年もちょうどいまごろ腰を痛めてしばらく寝込んでいる。

日にちが1週間ほどずれているだけだ。

学習しろよ、と思うが、痛めた原因がよくわからないので気を付けようがないのだ。

医者からもらったロキソニンの湿布薬をずっと貼っているので、肌がかぶれて、それも辛い。

やれやれ。