▶『キングス・オブ・サマー』を観る。
2017年制作のアメリカ映画。
Cinemarble さんのブログで紹介されていて…
ブログのさいごに「夏はこうでなくっちゃ!ヒャッホー!とか叫びたい!」と書いてあって、あるいはいまのわたしに欠けているのは“夏のヒャッホー”かも知れないな、と思いついて、観てみたのである。
いずれも親との関係にもんだいを抱えている男子高校生ふたり(プラス変人の同級生ひとり)が、森の中に隠れ家をつくり、家出してそこで3人だけの生活を始める。
狩りのまねごと(うまくいかず、けっきょくファストフード店でチキンを買う)…。
川での水遊び…。
森の中の探検…。
などなど、3人が隠れ家のある森で夏を過ごしシーンは、少年たちの憧れがすべてつまっている。
「ヒャッホー!」がたくさん。
嗚呼、願わくばわたしもこんな夏が過ごしたかったよ…。
しかし、ここにひとりの女性が登場する。
主人公のジョー(ニック・ロビンソン)が、ひそかに想いを寄せるクラスメイトのケリーを、隠れ家に招待してしまうのである。
こういう映画の場合、恋愛はいつも“現実”を連れてくる。
そして、その“現実”によって、“夢”はもろくも崩れ去るのだ。
少年たちの友情と、夢のような生活はやがて壊れてゆく。
が、その破壊を通して、少年たちは少し大人になっている。
ちょっとビターで、しかし爽やかな青春映画。
ラストの仲直りのシーンもすてき。
ジャケットの写真が、この映画のすべてを表していて好き。
▶ Thin Lizzy の『Jailbreak』(1976)を聴く。
『キングス・オブ・サマー』の冒頭で、Thin Lizzyの「Cowboy Song」が流れる。
おじいちゃんは、おおっ!ってなりましたよ。
▶ Youth Lagoon の『The Year Of Hibernation』(2011)を聴く。
このアルバムのなかの、「17」って曲が、『キングス・オブ・サマー』のなかで効果的に使われていた。
良い曲だなあ。
夏バテの心に沁みる。
▶夏の一句。
早く起き 鼻毛抜いたら 蝉の声
我ながら風流やねぇ(そうか?)