単純な生活

映画・音楽・読書について、だらだらと書いている

ありふれた日常 #9 / わたしは、いろんなことをすぐに忘れる

 

▶5時に起き、いつものように珈琲を飲みながら、小一時間ぼんやりと過ごす(モーニング・ルーティーンってやつ?)。

さいきん、ドストエフスキーの『カラマーゾフの兄弟』を毎日少しずつ読んでいる。

 

ほんとに少しずつで、今朝は文庫本で10頁ほど。

読んでいるのは、賛否両論ある光文社古典新訳文庫版である。

いまの読書ペースだと、読み終わるまでに1年ほどかかる計算になるが、まあ大長編だし、こういうペースがちょうど良い気もしている。

さいしょに読んだのは高校2年の夏休みで、憑かれたように1週間ほどで読み終わった記憶がある。

あの“熱”は、いったい何だったんだろう…。

いまはすっかり燃え尽きてますが。

 

ネットには、『カラマーゾフの兄弟』や『罪と罰』のあらすじを紹介した動画やブログが溢れているが、それはたんなる知識であって、体験ではないんだよなぁ。

小説や映画をいくら知識でとらえても、それはまったく意味のない行為で、そこから得られるものなど、ほぼゼロに等しいと思っている。

カラマーゾフの兄弟』のあらすじを知っていることと、読み始めてはみたが最初の50頁で挫折したという体験を比べるなら、後者のほうがはるかに尊いのだ。

最初の50頁で挫折したひとは、「カラマーゾフ? 読んだよ。最初の50頁で挫折したけどね」と言うことができて、それはもう“『カラマーゾフの兄弟』を読んだ”と言っても過言ではないのだ。

 

 

▶朝食を食べたあと映画を一本。

エルンスト・ルビッチ監督の『生活の設計』。

 

1933年制作のフランス映画。

最初からルビッチ、最後までルビッチ!

列車のなかで偶然出会った3人の男女。

売れない劇作家のトム(フレデリック・マーチ)と売れない画家のジョージ(ゲイリー・クーパー)と広告デザイナーのジルダ(ミリアム・ホプキンス)。

意気投合(と言うか、男ふたりがジルダに惚れてしまう)した3人はひとつ屋根の下に暮らすことになる。

ジルダが言う「ノー・セックスよ」がなかなかカッコ良い。

その後ジルダは、トムとくっついたり、ジョージとくっついたり、いろいろ忙しい。

こういう“艶笑譚”を作らせると、フランス人はめちゃくちゃ巧いな。

艶笑的な国民なのか?

なんだよ、艶笑的ってw

 

 

▶ちかくのお寺まで散歩。

わたしが住んでいる街は、やたらとお寺が多くて、寺の隣に寺、その隣にマック、その隣にまた寺…みたいなかんじ。

そのせいか街の風情は落ち着いている。

高いマンションも少ないし。

 

境内のベンチに座ってぼんやり過ごす(ぼんやりしてばかり)。

耳からは、Lake Street Diveの『Bad Self Portraits』(2014)。

Bad Self Portraits

Bad Self Portraits

 

ジャズとかカントリーとか、いろんな音楽が混じりあって唯一無二のサウンド


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油断してると、キーボード奏者がスティービー・ワンダーばりの美声を響かせる 。

 


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トラヴェリング・ウィルベリーズのカバー。

元ネタに合わせて、変装してますね。

楽しそうでなにより。

ちなみに元ネタはこちら。

 


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▶4回目のコロナ・ワクチン接種券が来ているのだが、受けるかどうか少し躊躇している。

わたしは、反ワクでも信ワクでもないが、さいきんも40代の女性が接種後5分で体調が悪くなり、その後死亡したと言うニュースが流れたりして、少々不安になっているのである。

コロナには、いちど感染しているので、あの苦しみ(ほんとうに酷かった)をまた繰り返すのは嫌なのだが、ワクチンで死んじゃうのも、もちろん嫌なのだ。

コロナ・ワクチンには、なんだか隠されている部分があるような気がして、ちょっとモヤモヤしてるのよなぁ。

どうしたものやら。

 

 

▶競馬。

アルゼンチン共和国杯」は、8枠の3頭(ヒートオンビート、ハーツイストワール、ボスジラ)の馬連3点買い。

あと17番ハーツイストワールの単勝

惜しかったな。

1着に来た7番ブレークアップは、ちょっとだけ気になったのだが、すぐに忘れてしまったw

わたしは、いろんなことを、すぐに忘れる。


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ボスジラくん、白くて目立ってるな。

もうちょい前行かんかいw