単純な生活

映画・音楽・読書について、だらだらと書いている

ありふれた日常 #18 / とつぜんの睡魔に抗う術がない

 

▶午前4時起床。

目覚める直前の夢で、誰かに何かきわめて重要なことを言われたのだが、誰に何を言われたのかさっぱり思いだせない。

珈琲を飲みながら、自分のこころの中をじっとのぞき込んでのだが、何ひとつとして見えてこない。

こう言うのは、今日いちにち気になるんだよなぁ。

まあ明日になれば忘れているんだろうけど。

わたしにメッセージを送った誰かさんも呆れ果ててるだろう。

 

そう言えば、かなり前、地球人に向かって上から目線のメッセージを送ってきていたバシャールとかいう宇宙人がいたな(たしか個人ではなく集合知性みたいな存在)。

かれ、元気なのかな。

 

 

▶思いだせないことは忘れることにして、映画をひとつ観る。

小津安二郎の『秋刀魚の味』。

1962年公開。小津監督の遺作である。

 

ほぼすべてのショットに赤い色(朱色)の何かが配置されている。

冒頭のショット。

 

小津安二郎お得意の構図。

奥のサッポロビールの箱が赤い。

この映画ではビールを飲むシーンがけっこうあるが、その多くがサッポロビールなのは、おそらく「赤星」故ではないか。

 

周平(笠智衆)が勤める会社の廊下。

手前のバケツと奥の消化器。

 

周平が通うバーがある飲み屋街。

そして、周平お気に入りのママ(岸田今日子)。

 

街の風景。

板塀に貼られたポスターが赤い。

ちなみに映画は小林正樹監督の『切腹』。

秋刀魚の味』と同年に公開されている。

 

もうね、いろいろと赤い(笑)。

とうじのカラーフィルムはそれほど発色が良くなかったらしく、少しくすんだ感じになっているが、それがまた良い。

 

 

▶妻が起きてきたので一緒に朝食。

妻はトースト(&ヨーグルト)、わたしは蕎麦。

ここ数年は、ずっとこの蕎麦である。

二八なので、とうぜん小麦粉より蕎麦粉の方が多くて、茹汁が少しねっとりと濁る。

蕎麦湯も飲める。

探せばもっと美味しい蕎麦があるのだろうが、そこまで蕎麦にこだわりはないのである(なにしろ、うどん県出身なのもので)。

 

 

▶食後、少し寝る。

食べた後に寝る習慣をなくしたいのだが、とつぜんの睡魔に抗う術がないのである。

不眠症気味で睡眠時間はあきらかに足りてないと思うので、睡魔さんには無駄に抵抗しないことにしている。

 

 

▶チャールズ・ディケンズの『デイヴィッド・コパフィールド 1』(岩波文庫)を読み終わる。

 

ディケンズの自伝的小説。

ことしは既読のものも含めて、ディケンズをすべて読もうと思っているのだ。

表紙のイラストは、主人公のコパフィールドが食堂で黒ビールを注文しているところ。

なにしろ10歳くらいなので、店のひともさすがに驚いている。

 

ディケンズの小説は、登場人物のキャラクターが皆立ちまくっていて面白い。

 

 

ファジル・サイの『Goldberg Variations』を聴く。

 

無意識のうちにグレン・グールドと比べてしまっているが、こちらの方が好きかも。

グールドよりもゆったりしている。

 

ファジル・サイと言えば、これだな。


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