▶5時に起き、寝床のなかでだらだらとスマホでYouTubeの動画を観る。
ほとんどがつまらないのだが、たまに「おっ!」って動画に出会う。
たとえばコレ。
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「用心棒」のこのシーンは何回か観ているのだが、この動画の解説を見るまで逆手抜きとは気づかなかった。
うーむ、なるほど、足を一歩下げてるわけね。
で、柄を持つ手を逆手から順手に素早く持ち替えてると。
勉強になりました。
それにしても三船敏郎の抜刀の速さがハンパない。
▶朝食のあと二度寝をしようと思ったのだが、なかなか眠れず、けっきょくノソノソと起き出して読書。
ポプラ社の百年文庫という叢書の1冊。
全100冊のシリーズ。
1冊1テーマで、1冊に3編ずつ短編が入っている。
17巻目の「異」に収録されているのは…「人でなしの恋 / 江戸川乱歩」「人間と蛇 / A・ビアス」「ウィリアム・ウィルソン / E・A・ポー」の3編。
すべて読んだことのある作品だが、このシリーズを全冊読むと決めているので、読む。
乱歩の作品は、内容をすっかり忘れていた。
容姿端麗な男に嫁いだ娘が目撃する夫の異常な行動と悲劇。
名人芸の語り口。
ビアスの作品は、オチが理に勝ちすぎていてイマイチ。
ビアスは、傑作「アウル・クリーク橋の一事件」が有名だが、ビアスってこの作品以外はたいして面白くないんだよなぁ。
たしか筒井康隆もおなじことを言っていて、禿同(死語)である。
ポーの「ウィリアム・ウィルソン」は、小説を読む前にアラン・ドロン主演の映画で観た。
『世にも怪奇な物語』というオムニバス映画で、ロジェ・ヴァデム、ルイ・マル、フェデリコ・フェリーニ(豪華!)の3人が、ポーの原作を元に1編ずつ撮っている。
「ウィリアム・ウィルソン」の監督は、ルイ・マル。
主人公のウィリアム・ウィルソンをアラン・ドロンが演じている。
何不自由なく甘やかされて育った主人公W・ウィルソンが徐々に破滅していく過程を描いているのだが、彼の人生の節目々々に自分と瓜二つ(名前も生年月日も顔もいっしょ)の男が現れ、主人公を一歩ずつ破滅へと追い込んでいくのである。
ドッペルゲンガー物の傑作。
この映画でのアラン・ドロンが、わたしはいちばん好きだ。
映画と原作では、ラストが少し違うが(まあ、原作はちょっと理屈っぽくて絵にはしにくい)、映画の方がホラーっぽくて好き。
▶本を読んでも眠りは訪れてくれず、昼までぼんやりと過ごす。
やがて終日ぼんやりと過ごす日が来るのかもしれない。
昼はカレーうどん。
現在、妻が入院中なので、自分で作る。
と言っても、茹でたうどんにレトルトのカレーをぶっかけただけである。
それにしても、ひとりで食べる食事のなんと味気ないことか。
味気ないというか…ほとんど味がしない。
なにかの餌を無理やり口に運んでいる感じである。
▶ヒッチコックの『知りすぎていた男』を観始めるが、30分くらいで挫折。
かなりむかしにTVの洋画劇場で観て、ドリス・デイが必死で「ケセラセラ」を唄っているシーンだけ覚えている。
30分で挫折したのは、こまっしゃくれたガキが出て来たせいである。
その子供が物語を動かす主役ならともかく、物語りとは直接関係もないくせに、まわりの大人をひっかきまわす感じが、観ていてイライラするのである。
それにしても、なぜヒロインがドリス・デイなんだろう?
どう考えてもヒッチコック好みのブロンド美人じゃないんだけどなぁ。
大人の事情なのかな…?
▶ニュースで、アスクビクターモア(牡4歳)の死亡を知る。
2022年の菊花賞馬である。
放牧先での熱中症だそうだ。
すべての動物が暑さで死んでいくのではないか…?
地球は、ゆっくりと氷河期に近づいているらしいが、にわかには信じがたい。
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最終コーナーで先頭にたって、直線で後続を突き放す感じがかっこ良い。
天皇賞か有馬記念あたりで復活すると思っていたが…。
▶寝る前に、妻に頼まれている観葉植物たちの水やりをやる。
変なかたちのものがけっこうあって、ひとつひとつ水のやり方が違うので気をつかう。
「String of Pearls」という葉が球形の植物に関しては、下に伸びてる葉を1本でも切ったら“ぶち〇ろす”と言われているので、たいへんなのだw
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まあ、我が家のパールちゃんは、こんなにりっぱではないけど。