単純な生活

映画・音楽・読書について、だらだらと書いている

気がつけば、ぼんやりしている…

 

▶“気がつけば本を読んでいる”と言うのが、私のブログのタイトルだが、さいきんは、“気がつけばぼんやりしている”ことが多い。

ブログのタイトルを変えないとだめかな?

10年間飼っていたウサギが亡くなる前、よく虚空の一点を見つめてぼんやりしていたのを思い出す……。

 

 

▶通勤の電車の中で、フレッド・アステア主演の『バンド・ワゴン』を観る。

バンド・ワゴン [DVD]

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  • 発売日: 2011/12/21
  • メディア: DVD
 

 

隣に座っていた上品な感じのおばーちゃんが、わたしのiPadをチラ見して、「フレッド・アステアね。わたし大ファンだったのよ!」と話しかけてきた。

「ほんとはね、アステアみたいな人と結婚したかったんだけど、じっさい結婚したのは、豚みたいな人だったのよ。オホホホ」

なんと返してよいのかわからず、そうですか、と適当に相槌をうってると、

「でもね、恋愛結婚なの。親に反対されてね、駆け落ちまがいのことまでしちゃって。豚みたいなひとなのにねぇ。オホホホ」

一方的に喋って、あなたも気を付けて、と謎の言葉を残して、日比谷で降りて行った…。

何を気をつければよいのか?

それにしても、豚みたいな旦那が気になる。

 

 

▶『ただの文士 ー 父、堀田善衛のこと / 堀田百合子』(岩波書店)を、ぽつりぽつりと読んでいる。

ただの文士――父,堀田善衞のこと

ただの文士――父,堀田善衞のこと

 

 

作家の娘が、父の日常を綴った思い出の記。

堀田善衛は、(私の世代では、ご多分にもれず)「インドで考えたこと」から入った。

その後、大作「ゴヤ」、「ミシェル城館の人」「路上の人」など新刊が出ると読んできた。

私のなかでは、ザ・知識人の代表である。

知性の人と言ってもよい。

まだ読み始めたばかりだが、けっこう面白い人だったようで、先が楽しみ。

 

 

▶テレビに“人気ブロガー”って人が出ていて(若い女性)、新しい記事をアップする時間は、みんなが見やすいように午後6時頃とかにしている、と話していた。

会社帰りとかにスマホでサクッと見れますからね、と。

そんなことを、これっぽっちも気にしたことがない私は、へぇーと感心する。

で、今夜も就寝前アップだ。