▶“気がつけば本を読んでいる”と言うのが、私のブログのタイトルだが、さいきんは、“気がつけばぼんやりしている”ことが多い。
ブログのタイトルを変えないとだめかな?
10年間飼っていたウサギが亡くなる前、よく虚空の一点を見つめてぼんやりしていたのを思い出す……。
▶通勤の電車の中で、フレッド・アステア主演の『バンド・ワゴン』を観る。
隣に座っていた上品な感じのおばーちゃんが、わたしのiPadをチラ見して、「フレッド・アステアね。わたし大ファンだったのよ!」と話しかけてきた。
「ほんとはね、アステアみたいな人と結婚したかったんだけど、じっさい結婚したのは、豚みたいな人だったのよ。オホホホ」
なんと返してよいのかわからず、そうですか、と適当に相槌をうってると、
「でもね、恋愛結婚なの。親に反対されてね、駆け落ちまがいのことまでしちゃって。豚みたいなひとなのにねぇ。オホホホ」
一方的に喋って、あなたも気を付けて、と謎の言葉を残して、日比谷で降りて行った…。
何を気をつければよいのか?
それにしても、豚みたいな旦那が気になる。
▶『ただの文士 ー 父、堀田善衛のこと / 堀田百合子』(岩波書店)を、ぽつりぽつりと読んでいる。
作家の娘が、父の日常を綴った思い出の記。
堀田善衛は、(私の世代では、ご多分にもれず)「インドで考えたこと」から入った。
その後、大作「ゴヤ」、「ミシェル城館の人」「路上の人」など新刊が出ると読んできた。
私のなかでは、ザ・知識人の代表である。
知性の人と言ってもよい。
まだ読み始めたばかりだが、けっこう面白い人だったようで、先が楽しみ。
▶テレビに“人気ブロガー”って人が出ていて(若い女性)、新しい記事をアップする時間は、みんなが見やすいように午後6時頃とかにしている、と話していた。
会社帰りとかにスマホでサクッと見れますからね、と。
そんなことを、これっぽっちも気にしたことがない私は、へぇーと感心する。
で、今夜も就寝前アップだ。