▶いつものように早朝5時に起き、熱くて苦い珈琲を飲み、しばらくYouTubeを散策し、「まだまだ外は寒いので、今日は一日おうちで映画を観て過ごそう」と決める。
どうせなら、できるだけ多く観よう。
で、さっそく1本目。
クリスマス映画なので、観る時期を逸した感が強いけど、『バイオレント・ナイト』(2023)。
仕事(良い子たちにプレゼントを配る)に少々疲れているサンタクロースが主人公。
煙突から入った屋敷で、武装した強盗団といやいや闘うはめになる。
予想以上に面白かった。
サンタの持っている超能力が、煙突から自由に出入りできることくらいしかないのが良い。
強盗団の人質になっている“良い子”の少女の助けをかりながら、ひとりまたひとりと強盗団を倒していく。
先輩作品「ホームアローン」へのリスペクトもある。
やはり、クリスマスあたりに観ればよかったな。
▶朝食に、いつものように蕎麦。
今朝は餅を一個乗せる。
のどに詰まらせて死なないように気を付けながら食べる。
食後、二度寝することなく次の映画へ。
▶続いて『グランツーリスモ』(2023)を観る。
レーシングゲームのグランツーリスモを死ぬほどやりこんだ青年が本物のF1レーサーになる話。
ほんまかいなと思うけど、実話なんだよなぁ。
これはグランツーリスモというシュミレーションゲームがとんでもなく凄いってことなのかな?
『バイオレント・ナイト』でサンタ役をやったデヴィッド・ハーバーが主人公を育てるメカニックの役で出ている。
面白かった。
▶余韻にひたる間もなく、次の映画へ。
まあ、あえて余韻にひたるような映画は避けているのだが。
『ザ・フラッシュ』(2023)を観る。
DCコミック系のスーパーヒーローもの。
わたしの場合、この手のスーパーヒーローものは、『アベンジャーズ/エンドゲーム』を最後にほとんど観ていないのだが、今作にはバットマン役としてマイケル・キートンが登場するとのことなので、それだけを目当てに観てみたのである。
(わたしにとってバットマンは永遠にマイケル・キートンなのだ)
冒頭から30分ほどはすごく退屈で、観るのをやめようかなぁと思ったのだが、マイケル・キートンが、いささか疲れたバットマンとして登場してからは俄然面白くなった。
ストーリーじたいはたいして面白いとは思わなかったんだが、こういうのが好きなひとにはサイコーの話なのかも知れない。
それにしてもジョージ・クルーニーの使い方がめちゃくちゃ贅沢。
▶続けて3本観ると、さすがに疲れる。
内容の重くない作品ばかり選んで観ているのだが、それでも集中力が限界なのがわかる。
若い頃は、映画を3本ハシゴするなんて楽勝でできたのだが。
少し休憩しようと思い、珈琲を淹れ、ひと口飲む。
次の瞬間、ハッと気づくと30分くらい経っていた…。
机の上の時計が狂っているのかと思って、腕時計やらPCの時計やらスマホの時計やら、すべてでチェックしたが、どれも正確で、ちょっと怖くなる。
珈琲をひと口飲んで、カップを机の上に置いて、ふぅーとため息をついて、ちょっと壁などをぼんやりと眺めて、ふと時計を見たら30分経っていたのである。
いや、マジでびっくりした。
▶気をとりなおして、静かに昼食。
さいきん妻がビリヤニに凝っていて、今日は牡蠣のビリヤニである。
気を付けないとカルダモンをかみ砕いてしまってウゲッってなる。
食後、少し昼寝。
少しのつもりが、がっつりと3時間ほど寝てしまい、起きたら夕方である。
▶すっきりとした気分で4本目。
『SISU シス 不死身の男』(2023)を観る。
面白くて一気見である。
砂金掘りのじいさん(“ひとり殺戮部隊”という異名を持つ伝説の元特殊部隊員)と、じいさんが見つけた大量の金塊を奪ったナチス部隊との対決。
社会的なテーマなどなにもない。
無敵のじいさんVSナチスの闘いを描くのみ。
尺も90分と短い。
最高である。
じいさんは、ジョン・ウィックのように殺人の技術がずば抜けて優れていると言うわけではなく、ただただ生き残ろうとする気迫が凄いのである。
その気迫だけでナチスの戦車部隊を全滅させてしまう。
じいさんがほとんど喋らないのも良き。
犬かわいい。
▶夕食を終えて、もう1本観ようかと思ったが、さすがに疲れた。
本とか映画とか音楽とか、あと食事とかもそうだけど、年をとるといちどに大量には摂取できない。
それは、ちょっと哀しいことではあるが、なんとか慣れなくてはならないのだろう。
天気予報を見ると、明日からは暖かくなるようで、春はすぐそこまで来ている。
競馬好きのわたしは「宝塚記念の日からが春」と決めているので、あと1週間ほどで春なのである。
今年はちゃんと桜を見に行こう(去年はぼやぼやしているうちに散ってしまった)と思いながら、寝る。