▶『街角 桃色の店』を観る。
1940年制作のアメリカ映画。
監督は、エルスト・ルヴィッチ。
主演は、“アメリカの良心” ジェームズ・スチュアート。
ハンガリーのブタペストにある小さな雑貨店を舞台にした、しゃれたラブ・コメディ。
(東欧だけど、みんな流暢な英語を喋る)
J・スチュアート扮するクラリックは、店の主任店員。
そこへ、新しい店員としてクララ(マーガレット・サラヴァン)が入って来る。
ふたりは最初の出会いから意見が噛み合わず、終始けんかばかりしている。
でも、ラブコメですからね。
ちょっとした仕掛けがあって…。
じつは、クラリックは、新聞広告で選んだ女性と文通をしている。
かれにとっては、まあ心の恋人ですね。
で、その文通相手というのが、クララなのだ。
クララも、文通相手がけんか相手のクラリックとは知らずに、文通相手こそ理想の恋人だと思っている。
何度か相手の正体がわかりかけるのだが、そのたびに(お約束通り)じゃまが入る。
観てる方は、じれったくてやきもきする。
そして、クリスマス・イブ。
街には雪が降る。
映画ぜんたいにハッピーエンドの予感が漂う…!
それにしても、クラリックもクララも、“心の恋人”の容姿をかなり気にしているのが、なんかおかしい。
文通相手の正体がわかって、それぞれジェームズ・スチュアートとマーガレット・サラヴァンだとわかれば、そりゃあ速攻でキスしますわなぁ “笑”。
ジェームズ・スチュアートが魅了的。
かれは、この年『フィラデルフィア物語』でアカデミー賞主演男優賞を受賞するが、まだまだ若い。
大スターへの階段を上り始めた頃である。
上品でかわいい。
調べて知ったのだが、共演のマーガレット・サラヴァンって、ヘンリー・フォンダの最初の妻なんだな。
わずか2カ月で別居してるが。
50歳の若さで亡くなっていて、晩年は不幸だったらしい。
映画のポスターも可愛い。
後に、トム・ハンクス&メグ・ライアンでリメイクされている(『ユー・ガット・メール』)。
雑貨店は書店に、文通は、とうじ最先端のPCメールに。
これも良い映画だった。
▶Dire Straits のデビューアルバムを聴く。
気持ちい良い。
ひたすら気持ち良い 。
DIRE STRAITS - Sultans of Swing (vinyl)
この曲を最初に聴いたときは、多くのひとがディランの新曲かと思ったんだよなあ。
わたしも、たしか床屋で流れているFMラジオで聴いて、「おっ、ディランの新曲か。なかなか良いな」と思った。
こちらはライブ。
Dire Straits - Sultans Of Swing (Live Aid 1985)
さいきんのマーク・ノップラーさんは、すっかりカントリー。
Mark Knopfler & Emmylou Harris - If This Is Goodbye (Real Live Roadrunning | Official Live Video)
▶ちかくの寺で花見。
今日、上野公園あたりはかなり“密”だったらしいが、この寺はとても静かである。
少し歩いて別の寺へ。
文京区本駒込の吉祥寺。
しだれ桜がきれいな寺である。
八百屋お七伝説で有名な寺で、吉三とお七のおおきな碑もたっているが、お七伝説じたいが本当にあったことなのかどうか、かなり怪しいので、なんだかなあって感じ。
寺は、かなりおおきくて、お金の匂いがプンプンします “笑”。
天気予報によると、明日は春の嵐らしいので、桜は散ってしまうだろう。
今日見れて良かった。