単純な生活

映画・音楽・読書について、だらだらと書いている

ありふれた日常 #5 / 寒い朝には、温かい蕎麦が嬉しい

 

▶4時に目覚めたのだが、なかなか蒲団から出ることができない。

寒い。

急に、寒くなった。

無理やり起きて、エアコン(暖房)のスイッチを入れ、熱々の珈琲を飲む。

寒い。

去年の冬をどうやって乗り切ったのか憶えていない。

今年、こういう寒さを乗り切る自信がない。

寒い。

 

 

YouTubeでサイレントの短編映画を1本観る。

グリフィスの傑作「A Corner in Wheat(小麦の買収)」(1909)。


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始まってすぐに(1:07~2:14)農夫が小麦の種籾を畑にまくシーンがあるのだが、何度見ても、良いシーンだなぁと思う。

縦構図で、遠くから農夫がふたり種籾をまきながら歩いてくるのだが、それをずーっと撮っている。

この作品は、すべてのシーンがワンショットで撮られているのだが、ここではそれが生きていると言うか、きわめて現代的なショットで、すごい。

 

 

▶妻が起きてきたので、いつものように蕎麦。

寒い朝には、温かい蕎麦が嬉しい。

今朝は、さいきんお気に入りの“松山あげ”を浮かべる。

 

大判も美味しいが、蕎麦に浮かべるには小判が良い。

ちょっと不思議な味の油揚げで、油揚げなのに食感がもちもちしていて、揚げっぽくない。

蕎麦やうどんやみそ汁にそのまま浮かべるだけでなく、少し炒めてパスタとからめても美味しい。

普通の油揚げより、ちょっと高いけど(と言っても油揚げなので、それほど高くはない)。

 

 

▶ジョセフ・H・ルイス監督の『拳銃魔(Gun Crazy)』(1949)を観る。

拳銃魔(字幕版)

拳銃魔(字幕版)

  • ペギー・カミングス
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幼い頃から拳銃が大好きな、だけど虫一匹殺せない好青年のバート。

自分の欲望(金)のためなら殺人もためらわない女、ローリー。

偶然出会い、魅かれあった二人が破滅の道へと突き進む。

 

傑作。

脚本は、ダルトン・トランボが別名義で書いている(赤狩りでハリウッドを追われていた頃)。

カメラワークが凄い。

常に移動するカメラが圧倒的なスピード感を生んでいる。

 

 

▶ロニー・レイン(Ronnie Lane)の『Anymore for Anymore』(1974)を聴きながら、競馬の予想。

Anymore for Anymore

Anymore for Anymore

  • ロニー・レイン&スリム・チャンス
  • コンテンポラリー・フォーク
  • ¥1528

 

ロニー・レインのアルバムのなかでは、いちばん好き。

そして、この曲がいちばん好き(ロン・ウッド若い)。


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ロニーの死後行われたメモリアル・コンサート。

ポール・ウェラー、カッコ良いなぁ。

わたしと同い年なんだがw


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ロニーの切ない歌声のせいか、競馬予想はまったく捗らない…。

 

 

▶明日は、少しあったかくなりますように…。

わたしの懐も、あったかくなりますように…。