単純な生活

映画・音楽・読書について、だらだらと書いている

『フォトグラフ ~あなたが私を見つけた日』を観る。そしてラインの悪魔が戻って来る!

 

▶ 『フォトグラフ ~あなたが私を見つけた日』を観る。

2019年のインド映画。

Amazon Orginal。

 

フォトグラフ ~あなたが私を見つけた日

フォトグラフ ~あなたが私を見つけた日

  • ナワーズッディーン・シッディーキー
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『めぐり逢わせのお弁当』のリテーシュ・バトラ監督作品。

 

ラフィは、貧しくさえない中年男、ムンバイの観光名所で観光客相手に記念写真を撮って生活している。

一方のミローニは、会計士を目指す美しい女子学生。

インドでは出会うはずのないふたりが、偶然出会い、静かにこころを通じ合わせていく…。

 

ラフィには、少し口うるさい祖母がいる。

両親が亡くなったあと、ラフィはこの祖母に育てられたので頭があがらない。

祖母の気がかりは、ラフィがなかなか結婚しないことだ。

ついには、「ラフィが結婚するまで医者の薬は飲まない」とへんなハンガーストライキまで起こし、困り果てたラフィは、じつは恋人がいると嘘をつく。

喜んだ祖母は、田舎から恋人(将来の嫁)を見に来ると言う。

追い詰められたラフィは、いちどだけインド門で写真を撮ったミローニを探し出し、祖母の前で恋人のふりをしてくれないかと頼み込む…。

 

なんだかドタバタ・ラブコメのにおいがプンプンするけど、まったくドタバタしない。

終始静かで穏やか。

ラフィも静かだし、ミローニも静かだし、田舎から出て来たばーちゃんだけがやたら賑やかだ。

 

雨宿りをするために、ラフィとミローニがカフェに入って、ふたりだけでチャイを飲むシーンがあるのだが、そのときラフィが言う言葉が…「コーラって好き?」って、おまえは中学生か。

「明日は、祖母は親戚の娘に会いに行くので、ふたりだけで映画とかどう?」って、しっかりデートに誘ったりするのだが、誘い方がなんかぎこちない “笑”。

誘うことになれてないラフィ。

しかし、相手のミローニも誘われることになれてないので、ふたりしてぎこちない。

観てるこちらは、保護者のような気分になる。

いつしか、ふたりとも頑張れと、幼い恋を応援している気分だ(幼くないんだけどね)。

 

傑作『めぐり逢いのお弁当』もそうだったけど、この監督は安易な結末を嫌う。

映画的なケレンを嫌うと言うべきか。

これからのふたりの前途多難な人生を予感させる終わり方は、好き嫌いが分かれるだろうけど、わたしは好きだ。

 

 

 

Cat Power の『Wanderer』(2018)を聴く。

 

 

日本語にすると「猫力」。

 


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▶わたしは、坂の上のほうに住んでいて、スーパーに買い物に行ったりするときや駅に向かう時には、坂を下る。

坂の途中に周りを草木で囲まれた家があって、たまに植木の世話をしているお婆さんと出会う。

いつからかだろうか、どちらからともなく会釈をするようになった。

そのうち、朝なら「おはようございます」、昼なら「こんにちわ」と声をかけあうようになった。

が、それ以上の会話はない。

立ち止まって世間話などしない。

ただにっこり笑って通り過ぎるだけなのだが、出合わないときには、少し寂しく感じる。

 

 

 

▶朗報ふたつ。

ひとつめ:日本のジャズレーベル「澤野工房」の音源が各種音楽配信サービスで公開されるようになった!

いまやメジャーな山中千尋も、スタートはこのレーベルなんだよなぁ(美人さんなので、とうぜんジャケ買いしましたとも)。

さっそく Spotify を覗いてみると、すでに誰かが「澤野工房」の音源でプレイリストを作っていた(仕事が早い!)。

 

 

ふたつめ:『幼女戦記』のシーズン2が制作決定だ!

 


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ターニャ・フォン・デグレチャフ少佐が還って来る!