▶午前中にバスに乗り、浅草へ。
妻が鉄のフライパンが欲しいと言うので、かっぱ橋道具街へ出かけたのだ。
いろいろ見て回って、けっきょく「釜浅商店」で山田製作所製の中華鍋(大きさ26cm、厚さ1.2mm)を買う。
おなじく山田製作所のフライパンと迷ったのだが、鉄のフライパンは少々重すぎた。
鍋を買ったあと、道具街をぶらつく。
雷門あたりと比べると人通りはかなり少ない。
↑ ここに住みたくはないなぁw
助六夢通りにある「まるごとVegan」という、その名の通りのヴィーガン料理専門店で、少しおそめの昼食。
ランチプレート。
これで¥2200也。
浅草値段のような気もする。
味は悪くない。
カレーはノンオイルなのに美味。
天ぷらはひよこ豆の衣で、ココナッツオイルで揚げていて、まったく油っぽくなかった。
東西めぐりん(台東区の循環バス)で帰る。
▶ヒッチコックの『めまい』(1958)を観る。
こんな映画だっけ?
わたしの記憶とだいぶ違う。
友人から、様子のおかしい妻マデリン(キム・ノヴァク)の尾行を頼まれた高所恐怖症の元刑事ジョン(ジェームズ・スチュアート)。
過去に囚われて、明らかに精神的を病んでる感じのマデリン。
前半は、ジョンの尾行が延々と描かれる。
事件はまったく起きないのだが、不穏な空気はびしびしと伝わって来る。
こういうところ、ヒッチコックの名人芸だな。
事件が何も起きないにもかかわらず1時間ちかく画面にくぎ付けである。
中盤、やっとストーリーが動き出す。
ゴールデン・ゲート・ブリッジのたもとで湾を眺めていたマデリンが、いきなり身を投げるのだ。
それを助け、自宅に連れて帰るジョン。
ベッドで目覚めたマデリンは、しかし何も覚えていないと言う。
このあたりから、ストーリーは絶妙に不思議なラブロマンスへとシフトしていく。
ジョンがマデリンに惚れてしまい、マデリンもジョンへの愛を口にする。
しかし、悲劇はすぐそこまで迫っていたのだ…。
ジョンの変態性が前面に出てくる最後の30分は、気持が悪くてこころがざわつく。
こんな映画だっけ?
わたしの記憶とだいぶ違う(2回目)。
ラストも、サスペンス映画のカタルシスとは無縁である。
いったいわたしは何を観せられたんだ?
観終わったあとも、こころのざわつきが止まらない。
▶わたしは、基本インドア派なので、外に出るとぐったりと疲れる。
次の日は、まず使い物にならない。
ひたすら寝て過ごして、回復を待つしかない。
おそらく、街の喧騒というものに耐性がないのだと思う。
“街”と言うより“人”への耐性がないのかも。
どんなに親しい間柄でも、4人以上の集まりは、ちょっとキツイし。
疲れを癒そうとヒッチコックの『めまい』を観たら、とんでもない作品で余計疲れたし(笑)。
しかし、まあ、そのおかげで今夜はぐっすり眠れそうだ。
あっ、夢に見るかな。