タイトル : 蓆(むしろ)
著者 : 松本清張
収録短篇集 : 『松本清張短編全集 04 / 殺意』
出版社 : 光文社 / 文庫
松本清張は、社会派ミステリーの巨匠として有名だが、ミステリー以外にも面白い時代物をたくさん書いる。この「蓆(むしろ)」も、そういう作品のひとつ。
では、あらすじを。
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タイトル : 密猟者たち
著者 : トム・フランクリン
収録短編集 : 『密猟者たち』
トム・フランクリンは1963年生まれのアメリカの小説家。アラバマ州に生まれ、南部を舞台に良質な物語を描き続けている。これまでに発表した作品は、短編集が1冊に長篇が4冊とかなり寡作な作家。
「密猟者たち」は、1999年度のエドガー賞最優秀短編賞を受賞した傑作。ジャンルとしてはミステリーに分類されるのだろうが、そのような枠組みを超えた名品。
では、あらすじを。
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タイトル :天井から降る哀しい音
著者 : 耕治人(こうはると)
収録短篇集:『一条の光・天井から降る哀しい音』
「天井から降る哀しい音」「どんなご縁で」「そうかもしれない」の3作をあわせて、のちに「命終三部作」と呼ばれることになる。
三作とも、耕治人の晩年に、命を削るようにして書かれた落涙必至の名作。
文学好きでなければ知らないような、地味な作家だった耕治人は、この3部作によって、死後ささやかな注目を浴びることになる。きっかけは、NHKが耕治人の死後に放映したドキュメンタリー番組「ある老作家夫婦の愛と死」。耕治人夫婦の人生を丁寧に追った番組は評判を呼び、のちに「命終三部作」は映画化もされた。
(番組中、耕治人のことを聞かれた武者小路実篤夫人が、「そんな人、知らないね!」と吐き捨てるように言う場面にびっくりした覚えがある)
では、あらすじを。
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