単純な生活

映画・音楽・読書について、だらだらと書いている

『未知との遭遇』とセンス・オブ・ワンダー

 

▶久しぶりにスピルバーグ監督の『未知との遭遇』を観る。

いやあ、面白い!

センス・オブ・ワンダーに溢れている。

バミューダ海域で行方不明となった飛行機や船舶が、突如砂漠に出現するシーンとか、何度見ても胸が躍る。

 

 

センス・オブ・ワンダー…。

ウィキペディアでは、「SF小説等を鑑賞した際に生じる、ある種の不思議な感覚のこと」となっていて、まったく説明されてない(笑)。

この言葉をSF好き以外の人に説明するのはなかなか至難のわざで、わたしは、妻に説明しようとして挫折したことが何度かある。

自分が寄って立つ盤石なはずの地面が、とつぜんグラッと揺れたときの感覚に似てるだろうか。

えっ、何?っていう軽い恐怖と、これから自分の知らないことが起きるんだというワクワク感とが、奇妙に混じりあったような感覚…。

うーん、やはりもうまく説明できないな。

 

 

最近のSF映画(「アベンジャーズ」とか「スターウォーズ・エピソード9」とか)に、まったく興奮できないのは、このセンス・オブ・ワンダーの欠如のせいだと思っている。

展開や、映像に対して、かんたんに予想がついてしまうと言うか…。

観てるこちらが、すっかりすれっからしになったってことかも知れないが。

 

 

ちなみに、『未知との遭遇』の公開は1977年。

同じ年に『スターウォーズ EP4 / 新たなる希望』が公開されている。

何気に、凄い年だ。

 

 

高野文子の『るきさん』(筑摩書房)を少しずつ読んでいる。

るきさん(新装版) (単行本)

るきさん(新装版) (単行本)

 

 るきさんが可愛い。

相棒のエッちゃんも素敵だ。

まだ半分も読み終わってないが、すでに読み終わる日のことを思って、少し悲しくなっている。