▶6時起床。休日。
ミント系は苦手なのだが、これは美味しい。
喉にも良いらしい。
お茶とチーズで朝食。
▶ポール・トーマス・アンダーソン監督の傑作『マグノリア』を観る。
と言っても、ラストの1時間だけ。
これまでに5回くらい観ているので、ラストの1時間だけで十分なのだ。
3時間を超える長い映画。
難解な映画としても知られる。
多くの人物の、それぞれの人生が同時に語られる。
男性向けモテ男養成講座を主催している男フランク・マッキー(トム・クルーズ)。
フランクの父親で、末期癌で死の床にあるアール・パートリッジ(ジェイソン・ロバーズ)。
アールの看護人フィル(フィリップ・シーモア・ホフマン)。
アールの後妻リンダ(ジュリアン・ムーア)。
人気クイズ番組の司会者ジミー・ゲイター(フィリップ・ベイカー・ホール)。
その娘でドラッグ中毒者のクローディア(メローラ・ウォルターズ)。
クローディアと偶然知り合い、彼女に惚れてしまう警官ジム・カーリング(ジョン・C・ライリー)。
ジミー・ゲイターが司会を務める長寿クイズ番組の天才少年スタンリー(ジェレミー・ブラックマン)
かつての天才クイズ少年ドニー・スミス(ウィリアム・H・メイシー)
すべてがゆるくつながっていて、そのつながりが高度な緊張感を保ったまま、とんでもないラストへとなだれ込んでいく。
最初、映画館で観たときは、なにがなんだか良くはわからないまま、それでもかなり面白いと思った。
その後、わからないままに何度か観て、自分のなかでストンと腑に落ちる感じがあったのが10年ほど前である。
それは、何度も観たから腑に落ちたのではなく、年齢が50歳を越えたから(よーするに、ある程度齢を重ねたから)理解できるようになった気がする。
自分の年齢が、映画のテーマに追い付いた感じ。
しかし、ポール・トーマス・アンダーソン監督が、この映画を撮ったのは28歳のときである。
いやはや。
才能があるって凄いな。
ちなみに、『マグノリア』を観て、なるほどそう言うことか、と思えるようになったのと、夏目漱石が面白いと思えるようになったのが、ほぼ同時期なのだが、自分のなかでは、これは偶然ではない。
▶図書館。
中条省平の『決定版!フランス映画200選』など5冊ほど借りる。
フランス映画の本をぱらぱらとめくっているうちに、ジャン・ギャバン主演の「ヘッドライト」が無性に観たくなり、TSUTAYAなどを検索するも置いてる店がなく、けっきょくAMAZONでポチってしまう。
まっ、送料込みで¥2000なので、良しとするか。
なにが “良し” なのか、よくわからんが。
とりあえず、妻には見つからないようにしないと…。
先日も、DVDをたくさん買ったばかりなので、さすがに気がひけるのだ。
べつにうるさく言うタイプではないのだが、「そんなに買って、いつ見るの?」とか聞かれると返答に困るのだ。
▶夕食後、例によって眠くなる。
目覚ましに、今日借りて来た本を1冊手に取ったのだが、数行読んだだけで、さらに眠くなってしまう…。
まったく老人はこれだからな。