単純な生活

映画・音楽・読書について、だらだらと書いている

「アルプススタンドのはしの方」(2020)を観る。

 

▶『アルプススタンドのはしの方』を観る。

2020年制作の日本映画。

 

アルプススタンドのはしの方

アルプススタンドのはしの方

  • 発売日: 2020/12/23
  • メディア: Prime Video
 

 

すごく良い!

もともとは高校演劇の作品。

挫折した演劇部員の安田あすは、田宮ひかる、野球部をやめてしまった藤野富士夫、帰宅部で成績優秀だが友達のいない宮下恵、主要な登場人物はこの4人。

そこに、熱血教師の厚木先生と吹奏楽部部長の久住智香がからむ。

 

舞台は夏の甲子園大会の1回戦。

アルプススタンドのはしの方で、野球のルールがよくわからないまま母校を応援しているあすはとひかる。

それほど気合を入れて応援しているわけではない。

おくれて藤野がやってきて、ふたりに試合経過などを解説しながら会話に加わる。

少し離れたところで、帰宅部の宮下が立ったまま試合を見ている。

この4人の会話劇である。

野球の試合は、画面にはいっさい映らない。

舞台は、アルプススタンドのはしの方に固定されている。

 

4人それぞれに、苦い挫折感を抱えている。

それが会話を重ねるにつれて見えてくる。

最初はバラバラだった立ち位置(=気持ち)が、最終的には横一列になるのだが、その過程がじっくりと描かれるのだ。

 

青春映画なので、還暦過ぎのワタシにはまぶしすぎると思って、観るのを躊躇していたのだが、いやあ、久しぶりにうるうるしてしまった。

さすがに泣きはしなかったけど、最後の方は少しやばかったな。

 

 

 

▶The Blue Nile の『Hat』を聴く。

 

Hats by Blue Nile (2013-01-22)

Hats by Blue Nile (2013-01-22)

  • アーティスト:Blue Nile
  • メディア: CD
 

 

グラスゴー出身のバンド。

1989年のデビュー・アルバム。

英国ポップスらしい陰影のあるサウンド

当時はよく聴いた。

30年前か…遠い目になるな。

 


THE BLUE NILE- The downtown lights

 

かれらの代表作。

懐かしい。

30年経ったら、また聴いてみよう(生きてればね)。

それまでは聴かなくてもいいや “笑”。

 

 

現代詩手帖の2月号を図書館で借りて読む。

 

現代詩手帖2021年2月号(雑誌)

現代詩手帖2021年2月号(雑誌)

  • 発売日: 2021/01/28
  • メディア: 雑誌
 

 

ワタシは、いろんな詩を暗記しているが(と言うか、何度も読んだ結果覚えてしまっているのだが)、ある時期以降の詩は憶えられなくなった。

それがいつ頃なのかは、判然としないのだが、すくなくとも現代詩手帖に載っている詩を暗記できたことはない。

 

ワタシの憶えている詩は、みんな古い。

三好達治とか、中原中也とか、黒田三郎とか、好きなのは古い詩人ばかりだ。

 

新刊の雑誌に載っているような詩は、なんて言うか、まだ血のしたたっている肉のような感じで、飲み込むのがなかなかしんどいのだ。