▶『クロスロード』を観る。
1986年制作のアメリカ映画。
監督は、ウォルター・ヒル。
名門ジュリアード音楽院に通っているユジーン(ラルフ・マッチオ)。
学んでいるのはクラシックギターだが、かれはブルースに夢中だ。
伝説のブルースハープ奏者、ウィリー・ブラウンと知り合ったユジーンは、ふたりで南部への旅に出ることになる。
目指すは、ミシシッピ州クラークスデールにある十字路……ブルースの神様ロバート・ジョンソンが、まだまったく無名の頃に悪魔と契約をして、自らの魂と引き換えに超絶的なブルースの才能を授かったと言われている場所である。
ウィリー・ブラウンには、どうしても死ぬまでにそこに行く必要があったのだ。
さわやかなロードムービー。
異質な者ふたりが、共に旅をするうちに心を通わせていくという、ロードムービーのお約束をきっち守りながら、後半は衝撃(笑劇?)の展開になっていく。
ラルフ・マッチオとスティーヴ・ヴァイのギターバトルもある(!)。
良いところで、ライ・クーダの弾くスライドギターが流れてきて、気分はすっかりブルースマンだ。
とんでもない話なのに、ラストが渋い…。
▶腰の調子は60%ほど良くなった。
ちかくのコンビニまでは歩けるようになったが、遠出はまだ無理だ。
年のせいか、治りが遅い。
そのうち寝たきり生活になるのか。
腰を痛めて寝ているときに、iPadとかで映画を観ているのだが、これがなかなか集中できない。
新作映画だと、話が頭に入って来ないのだ。
だから新作は観ないで、むかし観た映画を流して、それをぼんやりと観ている。
で、いつの間にか眠っているのである。
本も満足に読めない。
集中力が(もともと乏しいのだが)10頁と持たないのである。
「入院中にプルーストを読破しました」とか「入院中にGOT全シーズン観ました」とか言うひとがいるけど、マジで凄いと思うわ。
もともとの集中力のポテンシャルが違うとしか思えない。
寝てばかりいても、ほんとうに寝たきりになってしまうので、腰をかばいつつ起き上がって、パソコンの前に座り、こうやってブログを書いたりしているのである。
しかし、これも集中力は続かず、ぽつりぽつりとしか書くことができない。
日々、一歩ずつ、おじいちゃんに近づいている…。