単純な生活

映画・音楽・読書について、だらだらと書いている

“新しいものを受け入れられない”状態について

▶年に1回か2回ほど、次に何を観るかがまったく決まらなくなる。

たいていは、ものすごく面白い作品を観た後に落ち込む状態だが、こんかいは気がついたら観るものを決められなくなっていた。

Amazon PrimeNetflix で面白そうなものを観てみるのだが、どれも最初の15分くらいで「これじゃないな」って状態になってしまう。

これは読書でも陥る状態で、なにを読み始めても最初の10ページほどで「これじゃないな」となって、手にした本を放り出してしまう。

 

解決策は、ひとつしかなくて(と言うか、わたしが解決策をひとつしか見つけられてないのだが)、自分がなんかいも観た映画とか、なんども読んだ本を手に取って、それを読んだり観たりしながら、新しいものに向かう気が起きるまで辛抱強く待つのである。

幸いなことに、なんかいも観た映画も、なんども読んだ本も、(年をくっているせいで)それなりにあるので、待とうと思えばいつまでも待てるのである。

 

若い頃は、こういう“新しいものを受け入れられない”状態になると、ちょっと焦ったりもしたが、いまでは「また来たか」とあきらめて、読み慣れた本を手に取り、観慣れた映画を観て、静かに時が過ぎるのを待つ。

おそらく、新しく取り込んだものを消化する時間が必要なのだろう。

新しく触れたものの多くは、忘却の砂漠の砂に埋もれてしまうが、映画のワンシーンとか、本の1節とか、こころに残るものもある。

年をとるにしたがって、そうやって残るものが少なくなっているのは否めないが、少しでもこころに残るものがあるうちは大丈夫なのだろう。

なにが大丈夫なのか、よくわからんが。

 

 

 

▶と言うわけで、今日は『スターウォーズ IV 新たなる希望』を、ぼんやりと観た。

スターウォーズ・シリーズの1作目。

 

 

スター・ウォーズ・シリーズは、けっきょくのところコレ1本で良いような気がしているのである。

まあ、この後のエピソード5と6はあっても良いが、他はなくてもわたしは困らない。

ぜーんぜん困らないのだ。

 

R2-D2C3POが出てきただけで、頬が緩んでしまう。

ルークが二連星の夕陽を眺めるシーンも良い。

ハン・ソロが酒場で賞金稼ぎを撃ち殺してニヤッと笑うシーンも好きだ。

ミレニアム・ファルコン号の非対称の美しさときたら!

そして、なによりダースベーダーの禍々(まがまが)しさが素晴らしい!

 

ルーカスが、あとに作ったエピソードとの整合性をとるために、CGを使って作り直したシーンが、やはり凄い違和感…。