▶日頃は、地味なヨーロッパ映画とか、スカしたインディーズ映画とか、物静かなアジア映画(邦画も含む)とかを好んで観ているのだが、たまにド派手なアクション映画をまとめて観たくなる。
で、こんかいはジェラルド・バトラー主演の作品を4本、立て続けてに観た。
いやあ、かっこ良いなあ、バトラーさん。
俳優になる前は、グラスゴー大学法学部出身の弁護士で、そこそこ有名な弁護士事務所で働いていたんだねぇ。
実人生もかっこ良いぜ。
▶と言うわけで、1本目は『エンド・オブ・ホワイトハウス』。
2013年制作のアメリカ映画。
監督はアントワーン・フークワ。
北朝鮮系のテロリストの攻撃によってホワイトハウスが陥落、大統領(アーロン・エッカート)も人質にとられてしまう。
ホワイトハウス内に残ったのは、元シークレット・サービス隊長のマイク・バニングただひとり。
ガンガン撃ちまくりながら、大統領を救出し、ついでにテロリストも倒すのだ!
どこかで、そして何回も観たようなプロットだけど(「ダイ・ハード」とか「沈黙の艦隊」とか)、ジェラルド・バトラーがかっこ良いので許す。
▶続いて、『エンド・オブ・キングダム』を観る。
2016年制作のアメリカ映画。
『エンド・オブ・ホワイトハウス』の続編。
前作のラストでシークレット・サービスに復帰したマイク・バニングが、今回はロンドンで大統領を救う。
最初から最後まで、ずーっと爆発音と銃声が鳴り響いている。
その中を、大統領と世界を救うために我らがマイク・バニングが大活躍だ。
前作の二番煎じ的な印象はぬぐい切れないが、深く考える間もなく爆発と銃撃が続くので、ひたすらボーッと観ていられる。
▶続いて、『エンド・オブ・ステイツ』。
2019年制作のアメリカ映画。
マイク・バニング・シリーズの3作目。
これまで命がけで大統領を守ってきたマイクだが、こんどは自らが大統領暗殺未遂犯として逮捕されてしまう(いろいろ考えますね)。
が、護送されている途中で隙をみて脱走。
長らく疎遠になっていた父親の元(山の中の1軒屋に隠れ住んでいる)へ行き、かくまってもらうのだが、そこも急襲されてしまう。
この父親(ニック・ノルティ)というのが、とんでもないオヤジで、襲ってきた敵を敷地内にしかけていた爆薬で全滅させてしまうのだ。
さすが、マイク・バニングのパパさんである。
危ない父親の協力も得ながら、マイクは一歩ずつ真相に近づいていく…。
話に新鮮味はないし、アクションシーンはなんだか雑だし、主役のマイク・バニングは疲れているし(身体がボロボロで引退を考えている)で、前2作と比べると低評価な作品だが、わたしはきらいではない。
マイク・バニングが疲れているのが良いのだ。
▶続いて、『ザ・アウトロー』。
2018年制作のアメリカ映画。
監督は「エンド・オブ・キングダム」を撮ったックリスチャン・グーデガスト。
開始3分で早くも銃撃戦である“笑”。
年間2400件もの銀行強盗が起きる街ロサンゼルスが舞台。
伝説の銀行強盗メリーメンが企てる3000万ドルの銀行強盗計画と、それを阻止しようとする凄腕刑事ニック(ジェラルド・バトラー)との闘い。
うん? どっかで観たなぁ…と思ったら、マイケル・マン監督の「ヒート」ですやん!
まあ、でも最後にひとひねりあって、ただのアクションものではなかったので良しとしよう。
楽しめた。
▶秋競馬が始まったので、映画など観ている暇はないのだ。
毎日、競馬新聞の馬柱を熟読し、頭のなかでレースをシュミレーションし、過去の競馬動画を眺め、たまにキャプテン渡辺のYouTube動画をのぞき、あれもやり、これもやって、いろいろと忙しいのである。
そして今年は凱旋門賞に大好きなクロノジェネシスが出るし、ディープボンドも気になるし、阪神競馬場でやる菊花賞って大丈夫なのか?とも思うし、古井由吉の競馬エッセイが1冊にまとまったので読みたいし、あれも気になり、これも気になって、けっきょくいろいろと手に着かないのである。
こういう状態を世間では「浮足立ってる」と言うのかな?